多くの出品物の中から、わたしが出品する商品に目を留めて頂き、ありがとうございます。約30年に渡って個人的な趣味で収集してきたヨーロッパで製作/出版された版画をご興味のある方にお譲りしたく、この度初めて出品します。
（商品説明）
　　タイトル：　Imprimerie en Taille Douce
　　製作年代：　1751-1765年頃
　　サイズ　：　イメージ　　　縦　　34.5cm　　横　　21.0cm
　　　　　　　　額　　　　　　縦　　51.3cm　　横　　38.0cm
　　製作者　：　Denis Diderot
　　作成方法：　銅版画、手彩色
　　状態　　：　私が購入した時の状態のまま、部屋に飾ることなく長期に渡って自宅にて保管していた為、シミや汚れなどは見当たりません。マット加工は二重マット、額裏も水のりテープで確りと塞がれています。額は、一か所に当たり傷があり彩色補修があります（最後の写真参照）が、一枚目の写真のように遠目からの鑑賞では遜色ない程度であるかと思います。額に歪みもなく、全体的には良い状態の額装となっています。

（商品解説）
　　　１８世紀の啓蒙思想の時代にあって、ジャン・ル・ロン・タランベールと共に百科全書の編纂を成し遂げたデニス・ディドロの作品の一つで、印刷工房での金属製文字タイプのセッティングと印刷の行程を分かりやすく描画したもので、当時の実作業の様子を手に取るように知れる興味深い版画である。非常に丁寧な手彩色と古色感のある色使いによってとても素晴らしい作品に仕上がっています。
　　　特に本図は、活版印刷や製本などの行程を示す図番の一つなので古書や版画に関心のある方にはとても人気が高く、まず日本では入手困難な作品であると思います。使用されている額の内縁は金彩を施したものとなっていますので、全体的に重厚感がある額装となっています。また額裏には、私が購入した際に入手した古地図商の解説メモを貼っています（掲載写真参照）。

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